チャレンジドでの「障害」の表記について

法人にとある問い合わせがありました。

「どうしてチャレンジドでは障害を“害”の字で表記するんですか??」

これまでチャレンジドでは、「障害」の表記を「障がい」や「障碍」と表記してきました。「害」という漢字が与えるネガティブな印象を少しでも和らげる配慮としてそのように表記した歴史があります。

令和4年、HPとリーフレットのリニューアルを機に「障害」と表記することに統一をしました。

その理由は、障害者団体DPIで、「すべての障害者の機会均等と権利の獲得を目的に、障害者問題を個人の問題ではなく、社会の問題である」として、NPO法人DPI日本会議の「障害」の表記についての以下のような見解に賛同をしたからです。

以下、特定非営利活動法人DPI日本会議の見解の引用

「障害者の権利に関する条約」においては、障害を視覚、聴覚、肢体等の機能不全等を意味する「Impairment」と表記するとともに、機能障害等によってその人の生活や行動が制限・制約されることを「Disabilities」と表記しています。これは、障害者の社会参加の制限や制約の原因が、個人の属性としての「Impairment」にあるのではなく、「Impairment」と社会との相互作用によって生じるものであることを示しています。したがって、障害者自身は、「差し障り」や「害悪」をもたらす存在ではなく、社会にある多くの障害物や障壁こそが「障害者」をつくりだしてきたと考えます。このように社会に存在する障害物や障壁を改善又は解消することが必要であり、このような社会モデルの考え方と権利条約の条文では、「Persons  with  Disabilities」(障害者)と表記していることから、「障害」と表記することが適当です。  

私たちはこの考えを法人の捉え方として再認知し、これからも知多郡美浜町を中心に障害のある仲間たちの支援・生活のお手伝いを続けていきます。

私たちの考え方にご意見等がございましたら、是非お気軽にお問合せ下さい。

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